All over, Starting over 高野寛 ジンと来る 親友について
『All over, Starting over』高野寛のこの曲を聴くとジンとくる。
これからの仕事のこととか色々何かと不安だらけなことが渦巻いている。
30も過ぎたのにまだまだ行く先が不透明で、人は人、自分は自分とは思うようにしているが、世の中の不景気さが相まりまたこの冬に入りかけた寒さが気を落ち込ませる。
今月に京都を発つということで、親友たちが私を訪ねてきてくれることになっている。
ホントに親友はありがたい。
私は社交的な人間ではないから友達も少ないが、親友といえる人たちは数人いてそれは幸せなことだ。
何かの名言で「親友と呼べる人が3人いれば幸せだ」というのがあった気がした。
何かあれば相談できる間柄。
一人でつらつらと考えているとどうしても負の連鎖におちいりやすい。
高野寛の詞はいいな。
「長かった冬に早く別れを告げて こんな小春日和はどこか出かけよう」
こうなれるよう顔を上げて進んでいく。
『マーケット感覚を身につけよう』を読んで。
ついにアメリカ大統領選挙が終わりを迎えようとしている。
どちらが勝つのか・・・。
といってもちゃんと勉強してないので未だに選挙制度があいまいにしか分からないので偉そうに言えない。
『マーケット感覚を身につけよう』(ちきりん著、ダイヤモンド社)を読んだ。
本書では「売れるものに気がつく能力」「価値を認識する能力」これらをマーケット感覚と呼んでいる。
これからは全ての人にこの感覚が求められ、これを身につけているかいないかで人生が大きく変わってくる。
あるモノ・コトを見ても多くの人にとっては「なんでもない価値のないもの」と認識してしまうことでも、それを「売れる価値に気づく能力」があれば成功する可能性がある。
マーケット感覚は本来人が生まれながらに持っているものではなく、日々世間の出来事やニュースに関して疑問を持ったり自分の意見をもったりすることで少しずつ身につく。
例えば、店で売られている商品をまずは値段を見ずに、自分ならいくら払うかを考えてみる。
単なるコスト計算で算出するのではなく、自分にとってはいくらか、他人にとってはいくらか・誰に向けて売れば最もよく売れるのかなどの視点からもアプローチしてみて価値を決める。
たまに私も店で買物をする時、値札を見る前に自分ならいくらで買うか大体の値段を考えてから値札を見る。(特にアウトドアウェア・ギアなど高い商品。)
見た目・質感・ブランドの価値を考えてみる。
しかしそれだけでは不十分なことが分かった。
他にも
・英語の必要性が叫ばれているけどホントなのか。
・ジャパネットたかたの売り戦略について。
・なぜ高校の全国大会で野球だけあれほど盛り上がるのか。
などなどマーケット感覚からの考え方が色々書かれている。
とても読みやすいのでオススメ。
四条大宮へ観光
昨日四条大宮付近の観光に行った。
まずは壬生寺のすぐ近くにある「清宗根付館」へ。
根付専門のコレクション館で興味があった。
もともと武家屋敷だった建物を利用していて、その中にもう根付根付根付・・・と根付がたくさんガラスケースの中にあった。
とにかく小さい中にとても細かい細工がされており、完成までに費やすであろう時間を思うとため息がでた。和服姿の女性や鈴虫やら象や龍やネズミなどモチーフはたくさんあった。
根付はもともとはただの携行品の留め具だったものを皆が個性を出したくて色々工夫をこらしたものが作られるようになった。
昔から日本人は没個性的民族ではないしストラップ文化が根付いていたことが分かる。昔はもっとおおらかで楽しく生き生きと人々は暮らしていたことが伝わってくる。
日本人が没個性的と言われるようになったのはおおらかさが失われた近代になってからだろう。
江戸・明治・大正時代の作品を期待していたのだが、現代の作家の作品が多かった。
建具が矢羽根網代、長い縁側から見える庭、立派な水屋、建具の金具、モダンな照明など根付以外にも見るべきものがあって見応えあった。
インターネット割引があってホームページには割引画面をプリントアウトして提示してもらえれば割引します、と記載してあったが受付の方にスマホで画面を見せたら割引してくれた。
周りの街の喧騒は隔たれたゆっくりとした時間を過ごせる。
根付館を出たら13時近くになっていたので会社の人にすすめられていたラーメン店「京一」へ。
中に入ると昔ながらの大衆食堂の雰囲気が残る店構え。壁にたくさんの品書きの短冊が貼ってあるのも嬉しい。
オーソドックスのラーメンを注文。あっという間におばちゃんがラーメンを持ってきたのでびっくりした。
スープはにごった醤油色。特段うまくはない。甘め。
麺はそんなにおいしくない。
私の好みではなかった。
「ハマムラ」もそうだけど京都ラーメンはスープが甘めなイメージがある。
サッと食べてすぐ出た。
口をさっぱりしようと喫茶店「ハットリー」へ。
ここも昔ながらで、雰囲気も落ち着いていてすごくいい。
ケーキセットでコーヒーとチーズケーキを注文。
ここのコーヒーがとてもおいしかった。
最初口につけた時ものすごく熱くてやけどしそうになった。
カップもしっかり温めているためだ。
酸味も少なく雑味がなくてホントにおいしい。おかわりしようとしたほど。
チーズケーキはまぁ、うん普通。自家製ではないと思う。
新聞をザッと読みながらコーヒーを飲んで過ごした。
久しぶりのヒットな喫茶店だった。
最後に「ヤオイソ」に行って念願だったフルーツサンドを買って帰宅。
家でもまたコーヒーを淹れてフルーツサンドを食す。
フルーツがたっぷり入っていてクリームもさっぱりしていておいしい、がパンが貧相でパサパサでイマイチなのが残念。
のんびり過ごせた土曜日だった。
自己分析に有効な本『「やりたいこと」の見つけ方』
どてらを着て部屋で過ごしている。だいぶ冬になってきた。
以前の記事で将来は翻訳をしながら在宅で暮らしていきたいと述べたが、いきなりはフリーで生計を立てられないのでとにかくまずは地元で働かないといけないが、働くからにはもう後悔しない会社選びをしたい。
そこで就活に関わる本を読んでいるが、本屋でたまたま見つけた『「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平著、KADOKAWA)を買って読んでみたらとてもいい本だ。
今読んでいる途中だが、ちまたにありがちな自己分析本とは一線を画するものだ。
自分がやりたいこと(仕事)を見つけるための本だが、それを分かるための過程を論理的に記してあって明快。
読み進めるのが楽しい。
『食える仕事 食えない仕事』を読んで。2
ではどんな仕事であればこれからも食べていくことができるのか。
それは機械で代替することが難しく人間の方が有利に働ける仕事。
で、それは頭脳労働・技能労働の2つがある。
頭脳労働分野をデジタル・ケンタウロス、技能労働を職人プレミアムと著者は呼んでいる。
かつこれらには日本人しかなかなかできない性質も持ち合わせているために、外国人労働者に取って代わることが難しい。
これらの分野を若い人は目指して欲しいと著者は述べている。
デジタル・ケンタウロス分野は
「AIがどんなに進化しても、そのAIを使いこなすことにより、どんどん既存レベルの仕事はラクになり、人間とAIとの相乗効果によって労働生産性が上がっていく」(p.195)
職業としては例えば、弁護士・法人融資・ファンドマネージャー・コンサルタント・カウンセラー・記者・作家・編集者・研究者・建築家・デザイナー・システムエンジニアなど。
職業プレミアム分野は
「人間が行うことに積極的な付加価値が生じるもの(中略)顧客が、(機械ではなく)人間の作業に価値を感じてより多くの対価を支払う点にある。」(p.155)
職業としては例えば、ホテルマン(高級旅館)、セールス(高額な車・家・保険)、通訳・添乗員・シェフ・パティシエ・警察・消防・美容師・コールセンターなど。
例えで挙げられている職業によっては、そうかな・・・?と思えるものも人によってはあるだろうけど。
なかなかなろうと思ってもすぐにはなれない高給な仕事が多い。特にデジタル・ケンタウロス分野は。
でもまあ、そのような分野の仕事を目指して考えていけばいいという目安にはなった。
例として本では挙げられていないけど、自分で考えてみると色々思いつくだろうし。
とりあえず単純労働作業やこれからAIに簡単にとって代われる分野は選ばないようにしたい。
単純労働は慢性的に人手不足だから簡単に就くことができるが、簡単な分賃金が安くて済む外国人労働者にすぐに奪われてしまう。アウトソーシングされる可能性も高いし、アジア水準の賃金競争に巻き込まれるからこれから賃金が上がっていく分野ではない。
むしろ下がっていく可能性がある。
本当にこれからの日本人の仕事は大変な環境にさらされていき、悲壮感が漂っている。
外国人が苦手とすること、例えばコツコツと細かいことを忍耐強くしなければできないこと・かなりの精度を求められること、これらを含んでいる仕事はないか。
まだ答えが出せないが、考えて考えて転職を選ばないといけない。