ギョベクリ・テペ遺跡、なんて言いづらい。
NHKテキスト(高校生からはじめる「現代英語」)11月号の巻末のコラムを読んでいたら、同様の話が今日の朝日新聞の記事にあった。
それは現存する世界最古の建築物、トルコ南東部にあるギョベクリ・テペ遺跡についてだ。
最古の建築物ってエジプトとか四大文明のどれかの建物じゃないの?と思っていたら、それよりもはるか昔、1万2千年前の建物としてこのギョベクリ・テペ遺跡というのがあるそうだ。
1万2千年前って全く想像がつかない。
西暦の中で生活してきた自分にとって、西暦が始まるさらに1万年前って時空がはるかかなた。
遺跡の石柱にはライオンやオオカミ、ハゲワシ、サソリなどの浮き彫りが加工されているそうだ。
通説では人間が農耕や牧畜が始まったのが1万年~9千年前とされていて、それが正しければ、農耕社会ができる前に社会の階層化が始まっていたのではないかという説が提唱されることになった。
もしくは農耕社会は通説よりもさらに昔から始まっていたのかもしれない。
文明の始まりを探る熱い調査が今進んでいる。
遺留物を通じて、想像もつかぬ1万年以上前の人々と現代の自分たちとがつながっている。
たしかにはるか昔に自分たちと同じ人間が同じように日々を暮らしていたんだと思うとなんとも不思議なロマンあふれる感じ。
生命の流れのダイナミズムを感じさせてくれた記事だった。(ちょい表現が過大な気がする。)