『とりあえず、畑で暮らしてみる。』『そこそこエコ、はじめました。』エコ暮らしマンガ
今日の私の住む京都の町は雲ひとつない快晴。
湿度も低くカラッとして気持ちいい風がアパートの中に吹き込んで来て最高の休日日和だった。
シーツやら靴やら作務衣やらたくさん洗濯してベランダの竿いっぱいに干す。
こういうとんでもなく気持ちいい日が年に数回ある。
午後は部屋で寝そべりそよ風を受けながら、高木ちえこの『そこそこエコ、はじめました。』を読んだ。
これは前作があって、前作は『とりあえず、畑で暮らしてみる。』。
これを以前読んだらおもしろかったので、続きの今作を買って読んだ。
(『そこそこエコ、~』は現在アマゾンでは在庫切れ。私はヨドバシ.comで買った。
→商品ページ https://www.yodobashi.com/product/100000009002461663/
最近になりヨドバシ.comもいい通販サイトだな~と知った。)
シングルマザーのとう子さん・娘のたみちゃんが主人公。
母子家庭でパートタイムで働いているためになかなか住む家を見つけられなかったところ、たまたま広い畑で小屋暮らしをしている某(ぼう)さんという若い男性と知り合って、もう一つある小屋を貸してもらいそこで仮住まいを始める。
インフラが整っているわけではないので、飲水以外の生活用水は雨水を集めて利用したり(風呂はドラム缶風呂)、トイレはバイオトイレでウジ虫が湧いていたりと今までの暮らしとは全く違う暮らしに最初は戸惑うが、次第に慣れてきてお金のかからない暮らし・生き物の命の輪廻を実感し楽しく過ごせるようになっていく。
バイオトイレに湧くウジ虫をとう子さんは某さんに殺虫剤を使わないんですか?と聞くと某さんはこう返した。
「なるべくね。分解させてるんで他の虫や菌も死んじゃうでしょう?
菌の発酵があっという間に進んで急に発熱したりカビや謎のキノコが生えてきたりしますがみんな大事な分解者です。輪廻転生のごとく巡り巡ってすべてが土に還ってまた命を育てていく。
有機とかエコってこういう連中と付き合っていくってことなんですよ。」
(『とりあえず、畑で暮らしてみる。』p.42,43)
よくオーガニックを気取って自己満足してる多くのナチュラリストのうわっつらの「エコ」とは全然違う正真正銘のエコを説明してると思った。
私の知り合いにも田舎で自分で小屋を建てた友人がおり、彼の手伝いを以前していたことがあったので、読んでいて楽しかった思い出がよみがえってきた。
畑も手伝ったし、干し柿作ったり、鳥をしめて調理したり、焚き火したり。
あのはたらいている時間がとても楽しい。
自分たちが食べるものや暮らしに必要なものを作っている時間が。
今は京都の町に住んでいるために何もできない。
この2冊を読んでまた自然を実感する暮らしがしたくなってきた。
田舎暮らしに興味がある人はぜひどうぞ。