高校生のとき もっと勉強してれば行きたい大学に行けた!? 2
国立大学後期試験に向けて勉強!といっても小論文のみだったので、ひたすら小論文を書く練習をした。
ひたすら毎日理論的に順序立てて説明する練習をし、問われそうなテーマを先生に出してもらい論文を書いたらチェックしてもらった。
また問われるだろうテーマについて知っておかないといけない用語を挙げて、それらについて書かれている本をたくさん読んだ。
もうラストチャンスだ!これで自分の人生が変わってしまう!!ともう強迫観念に襲われていた。
国公立大にしか行かないと以前から決めていた。
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なぜか。それは一番の理由は費用が安く済むからだ。
理系だったので、私立となるとものすごくお金がかかる。
私の家は裕福ではなく、親の負担を小さくしたかったから国公立しか考えなかった。
どうしてもそこの私立大学じゃないとやりたい研究ができないってなら分かるけども、
多分そんな高校生はほとんどいない。
ものすごくお金をかけてまで行く必要はない。(裕福な家庭は除く。)
科目数の多いセンター試験が面倒くさくて嫌だから科目をしぼれる私立がいいというのは安易な逃げでしかない。
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毎日ゆううつだった。
ほとんど同級生はいなくなって閑散とした校内。
友達は皆前期で合格して来なくなったから話す人もない。
ただただ黙々と後期に向けて勉強をしていた。
そして迎えた国立大学後期試験当日。
会場に行ってみると、ものすごい数の受験生が来ていて、がく然となった。
150~200人くらいいたと思う。
定員が10人だったので、競争率が10倍以上・・・・・・・・・。
なんてこったい・・・。
ほとんどのやつは前期で受かるわけだから、後期試験なんてほとんど人来ないだろ、て高をくくっていたのであまりの数にびっくり。
こいつらと勝負しなければいけないのかと不安になった。
そして試験開始!
問題のテーマはしめた!と思えるもので、しっかり勉強していたものだった。
あわてずに落ち着いて順序立てて小論文を完成させ、何度も何度も誤字・脱字がないか、読んでて途中でつまづくような変な文になっていないか、分かりやすく書かれているかなどを確認して書き終えた。
十分に時間を残して終えることができた。
とても自分で満足できるものが書けたと思う。
これで一旦は気持ちが落ち着いた。ずっと後期試験日までソワソワしていた気持ちが晴れたので清々しかった。
やるだけのことはやった!あとは天命を待つのみ。
そして合格発表の日。
その日はずっと落ち着かず再びソワソワしていた。
午後の合格発表までの時間は何も手につかなかった。
そして発表の時、大学のホームページにアクセスし、アップされた合格発表を見ると、
自分の番号がのっていた。
うぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!と喜びが足元から頭に向かって突き抜けていく。
あんなに喜びの感情が大爆発したのは後にも先にもあれだけだ。
自分が必死にやってきたことが報われた喜び。
嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。
その日は平日だったので仕事に行っている親に電話すると、すぐさま出た。
親としても気が気でなかったのだろう。
合格したことを告げると「おおおっ!!」と声をあげ「良かったなぁ、良かったな」と途中から電話の向こうは涙声になった。
親としても心配で子供が受かって一気に緊張がとけたのだろう。
つらかったけど最後まであきらめずやって良かった。
第一希望には行けなかったけど国立大学に行けたからまぁいいやと思えた。
多感な頃に大学受験を経験することは大きい。
つらくても途中で投げ出さず最後までやりとげることの大事さ、それを乗り越えた先にある大きな喜びと達成感。
それを身を持って体験することができて、人間として一歩成長できたと思う。
青少年として大事な時期を受験に奪われるのは教育上よろしくないとか言う人はいるかもしれないが、決して受験は悪いことばかりじゃない。
もちろん幼稚園や小学生の頃から塾にいかされてひたすら受験勉強ばかり親にさせられているのは大問題だけど、高校生のほんの一時、自分の人生を左右するかもしれない受験という大イベントに一日の大半を費やすのは決して不健全ではない。