yoshinoraicho’s diary

30代の日々(吉野雷鳥日記)

ひさしぶりに大学時代の親友と話して。もっとラクな生き方の模索。

昨日、Web面接の予行演習として、大学時代の友達にビデオ通話をしてみてチェックがてらお互いの近況を話した。

ビデオ通話で出てきた友は以前よりも一層太ってさらにおっさんになっていた。

それで短髪スポーツ刈りみたいな髪型で灰色のスウェットを着ていたので中国や北朝鮮にいそうなおっさんに変わり果てていた。

 

彼は今年の夏前に会社を辞め、今はパチンコと投資で生計を立てている世間的にはトンデモな奴だ。

しかしパチンコ・投資ともにちゃんと利益を出しているからすごい。

大学の時から彼はパチンコと投資にはまっていたからそれを続けてだんだんとモノになっていっている。

彼はもう正社員になる気はさらさら無いとのこと。

車メーカーなどが大量募集する季節雇用に応募して短期間である程度稼ぎ、それを投資に回して半リタイア暮らしがしたいと言っていた。

彼は実家ぐらしだからぜいたくしなければ十分やっていける気がする。

ある程度現時点で貯金も蓄えているそうだし。

彼はかなり頭がいいので(工業高校出身だが推薦で大学に入るのが嫌で、といって工業高校では大学受験用の授業がないから独学で国立大に入ってきた変人。)、彼なりの生きやすい方向を見つけるだろう。

 

正社員の終身雇用信仰が未だに日本では根強い。

しかし今回のコロナで多くの会社が倒産したように、この信仰がはかないものだと痛感した人は多いと思う。

現代のような世界経済・情勢が刻一刻と変化しグローバルな競争社会で、終身雇用という日本独自のメンバーシップ型は通用しなくなりつつあることがあらわになってきた。

急激な世界の変化に対応できない。

これはこれから更に顕著になってきて、会社もギブアップし始め、終身雇用を約束しなくなってくるようになる。

実際に日立や富士通などの大手がジョブ型を導入し始めている。

あと10年もすれば日本の雇用構造も大きく変化し始めるかもしれない。

 

先月まで勤めていた会社も、年々外注への委託が増えていると上司のおっさんが言っていた。

自社工場で製造するのでなく、特に加工がめんどくさい仕事をどんどん外注に回し始めてきていると。

外注に出した方が利幅が大きい。そうして外注への委託を年々増やしてきたことで今年は例年にない利益を計上できたと社長が全体集会の際に述べていた。

外注への委託はさらに増え、ゆくゆくは完全外注委託のマネジメント会社になる気がすると、一番親しかった同僚と私はそう意見が一致した。

自社工場で製造社員を抱えていると正社員コスト・工場稼働コストがかさむ。

それに自分みたいに会社のやり方に嫌気がさしてやってられるかと辞める社員も多く今までにその社員にかけた経費が無駄になるリスクもある。

だったらもうマネジメントができる人間だけ残して、製造は全て外注にまかせればいいじゃないかと思うのは合理的。

多分社長は既にそれを見据えているんじゃないかと同僚も言っていた。

 

正社員の終身雇用は、日本が高度経済成長期に若者をずっと自社にとどまらせて働いてもらうことが合理的だったからそういう体制ができたが、今の時代は正社員を抱えるのは合理的じゃない。

最も合理的に動いている大企業がジョブ型に移行しつつあるのだから。

 

正社員になると社会保障は恵まれているが厚生年金の企業負担分や退職金積立分・ボーナスなどがあるために基本給を低く抑えられているから一般企業では稼げる額に限界がある。しかも先進国の中で日本が唯一賃金低下している。

その状況で責任も負わされ一日の大半を拘束される。この負担に給料が見合っているのかが疑問になってくる。

特に地方だと都会よりもさらに賃金が低い。15%くらい低い。

それは今求人を見ていて痛感する。

この給料で自分の人生の大半を会社に捧げないといけないのかと思うと気持ちがへこむ。理不尽にすら思う。

 

この状況が当たり前だ、しょうがないことだとは思わず、もっと新しい生き方はないか皆が模索する世の中になってほしい。

給料が安くてもしょうがないと思って応募する人がいると会社もその値段で雇い続ける。

 

これからの時代、正社員という一つの仕事しか持っていないと、今回のコロナ事態のようにいきなり何も稼げなくなり路頭に迷ってしまう。

複数の仕事をかけもちしていれば、どれか1つだめになっても他の仕事でまかなえることができる。

私もまだまだ模索中でモンモンとしているが、進むべき筋を見据えたい。