yoshinoraicho’s diary

30代の日々(吉野雷鳥日記)

希望の大学には行けなかったが、地方大だったからこそ得したこと。

今頃は大学受験シーズンでもあり、ということで大学時代のことを書く。

 

以前の記事に書いたように、私は経済的な理由もあって、大学受験を国立大にしぼって挑んだが、前期の大学に落ち、後期に受かった某地方大学に進学することになった。

入ってしばらくは後悔をしていた。

浪人はしたくなくて入ったはいいけど、行くつもりのなかったこの大学に入って本当に良かったんだろうか・・・浪人してでも受験をやり直すべきだったんだろうか、と。

 

しかし徐々にそういう気持ちも無くなった。

一般教養科目も各分野の教授や准教授や専任講師がきちんと受け持っていて、経済や文学など自分の進む専攻とは関係ない授業も講義がとてもおもしろくて興味を湧くことができた。

仲良くなった友達には、デイトレードで数百万大損こいてるが実家が金持ちなので親に補填してもらっている5浪で入ってきた奴や、一見ヌボーっと眠そうな顔をしているがものすごい博識で色んなことに詳しい奴やら、いい意味で変な奴らがいて、そういった自分とは育った環境が違う人と知り合えたことはいい刺激だった。

 

3年次に入った研究室の教授は、有名大学出身の若手ながら様々な研究実績を残しているバリバリのエリートだった。

なんでこんな人がここにいるんだ?ってくらいに。

エリートだったが、全然偉そうな態度は見せず、研究室の皆にやさしかった。

しかし、研究のことになるととても厳しく、テキトーなことをするとすごく叱られた。

自分たち学部生と大学院の院生と博士研究員それぞれの研究の進捗を把握し、面倒をみつつ、自分の研究もして、あと受け持っている講義の準備もしていて、おそろしいほどの仕事を抱えていて、疲れた顔をたまに見せていた。

 

小中高もそうだが大学でも、先生は学生に嫌われたくないからと全く怒らない人がほとんどだ。

しかしこの担当の教授は怒るべき時はしっかりと怒ってくれて、とても感謝している。

研究報告のためのプレゼン資料のつくりかたも厳しくて、見る人に分かりやすいような話の流れと効果的な視覚資料の提示のしかたを教わり、これは今も社会人として働く上でとても参考になっている。

 

優れた人に出会えたことはラッキーだったと思う。

 

要は自分の気持ちしだいだなと強く思う。

 

 

で、今回記事テーマの「得したこと」というのは授業料の免除が取りやすかったことだ。

授業料の免除を得るには、経済的事情はもちろんだが、成績が良くないとなかなか取れなかった。

成績評価指標の優をなるべく多く取るほど免除を受けやすい。

ただその講義の成績上位者しか優を得ることはできないので、講義最後の試験でいい点を取らないともらえない。

しかし、ここは地方大学。学生全体に占める、真剣に勉強する奴のパーセンテージがとても小さいのだ!!ここがポイント。

要は地方大だと、いっちゃ悪いが勉強しなくて遊んでばかりいるアホが多いのだ。

実際にそんな奴らは周りにたくさんいた。

講義中も寝てたりケータイいじってたりしてて、ただ出席してるだけ。

 

難関大学のような頭の良くて勉強が好きな人の多い大学とは違い、ライバルが少なく競争率が圧倒的に低い。

なのである程度しっかり勉強すれば優を得ることができた。

 

そのおかげで免除を何回も得ることができて百万円以上授業料を浮かすことができた。

これはホントにすごく助かった。

ありがたい思い出である。